電通大夜間生のブログ

http://kisamasaki.com の続編です。

浪人時代ヤクザと会って、酷い目にあいました

この記事はUEC Advent Calendar 2017の18日目の記事です。


人生は、後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない。

セーレン・キルケゴール

著者が若かりし25年前、12月から1月までの間、伏見稲荷大社でアルバイトをしていた。

そもそも伏見稲荷大社って?

伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は、京都市伏見区深草にある神社。全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社である。初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める(日本国内第4位〔2010年〕)
出典元:伏見稲荷大社 - Wikipedia

京都に住んでいる人であれば、行ったことのない人はいないであろう。また、「外国人が選ぶ観光スポットランキング」にて4年連続1位を獲得しちゃうほどちょーポピュラー。そんなちょーポピュラーな場所でアルバイトをしていたのが僕。
tg.tripadvisor.jp

バイト内容

屋台をやっていた。自分が経験した主な屋台

たこ焼き、たい焼き、金平糖、フレッシュジュース、焼き団子、祭りくじ

  • たい焼き

年齢差が殆どない(当時19歳だった僕より1,2上の)ギャルとたい焼きを売りまくった。屋台ではEXILEJ Soul Brothersが大音量で流れていた。気になっていたのはギャルの作るたい焼きがアヴァンギャルドな作品(アイロニー)だったこと。あんの量が多すぎてたい焼きのどこかしらの部分からあんが漏れていたり、焼け具合が中途半端になってしまい、しなっしなの何かが生成されたりして「いや、これたい焼きちゃうやん。」とツッコミを入れたくなった(勿論していない)。*1*2

金平糖の日はぼーーっとしながら商品の金平糖をバクバク食べていた。*3金平糖は自分一人で接客をしないといけない。といっても、金平糖はほかの屋台より売れ行きが良くないので暇。他の店舗は火を扱うが、金平糖は火を使わないのでびっくりするくらい寒かった。因みに伏見稲荷大社は海外からのお客さんが本当に多い。英語や中国語を全く話せなかったので量り売りの金平糖には苦戦した。もう一つ苦労した点は、店を一人で建てないといけないことにあった。屋台のお店って、一回建てたら数日放置じゃなくて、毎日ちゃんと片付けしないといけないんですよね。だから金平糖の日になると自分一人で店を建てないといけない。ノロノロ店を建てていたので何回も怒られた。

  • フレッシュジュース

機械を使ってオレンジに穴を開け、ストローを刺して完成。当時PPAPが流行っていたが、オレンジとストローを本当にんーーーー(合わせた)しただけの食べ物である。値段は一つ500円。どう考えても詐欺商品だったが売れた。日本人には全く売れないのだが、中国人には何故かバカ売れした。*4結局理由は分からないが、夏はなんとびっくり1000個も売れたらしい。売れすぎでしょ。儲けすぎでしょ。実はフレッシュジュースも相方がギャル。なんだかんだ一番お世話になった先輩である。

  • 焼き団子

正直屋台のなかで一番美味い食べ物だと思う。*5串で刺された3つの団子を焼いてみそだれを塗る。プレーンとよもぎ両方美味い!僕は団子を焼くのが下手くそだったので何回も失敗した。串を何回も焼いてしまうんですよね。あと、何回も火傷した。

  • 祭りくじ

特定の数字が当たればNintendo Switchプレイステーション4が貰える例のやつ。接客がクソしんどい。

客「お前これほんまに当たり入っとるんか?」

僕「入ってますよ!」

客「テメェ、俺の目を見て当たりが入ってるって言えよ!」

僕「は、入ってますよ(うーーーん。しんどい)」

家族で「あー外れた。」「あー楽しかった。」という思い出で十分でしょと僕は思うが、当時ユーチューバーの「祭りくじの真相」とかいう動画が流行ったので著者はかなり焦った。

なぜなら自分の店舗にも当たりが一回も出なかったからである。

屋台での人間関係について

屋台での人間関係は最悪だった。屋台でバイトをしている人全員が怖すぎたからである。実際他の働いている人がボコボコにされているシーンを何度も見せられ、毎日絶えない喧嘩。自分も「ク〇ガキのくせにうろちょろするんじゃねぇ、ぶち〇されたいのか。」*6といった暴言を何回も吐かれたりした。バイト初日帰宅後は怖すぎて一睡もできなかった思い出がある。

34時間勤務の件について

12月31日お昼の12時から1月1日の22時までぶっ通しで働かされた。*7睡眠時間は約8分。僕は祭りくじをひたすら売り続けた。

まっ、当たりは無いんですけどw

小学生男子を相手に「絶対に当たりがある。」*8と言い張り、外れる(確定)と本気で「おしいっ!!」と言った末に本気で勝ち誇っている浪人生の姿がそこにはあった。

ていうか僕だった。

子供たちが貰ったお年玉を回収し、大泣きさせ、欺き、絶望の底まで陥れる詐欺師の姿に耐えられなかったのだろうか、客には「テメェ、うちの子供を泣かすつもりかよ。」と罵声を何度も浴びせられたが、
俺だって好きでこんなことやってないんだよ!!
と言いたかったが、言えるわけがない。言うとドラム缶に詰められる。

僕はもういっそのこと悪魔になりたいと何回も思った。

正月早々義憤に燃えるお客さんが多すぎて何回も発狂しそうになった(後半はニヒルを気取っていた)。

1月3日と1月5日

「前田、お前〇〇に行け。」と言われ、到着するとそこには縦5m強、横20m、高さ2mの領域にゴミ山ができていた。ブルーシートと竿でゴミを支えていたが、多さに耐えきれず、竿は完全に折れていた。そして、ゴミ山の近くに、ゴミ収集車が二台も!!どうやらこの日はこれまでたまったゴミを今いるヤクザ約20人近くで何とかするらしい。

流れとしては、バケツリレーみたいな感じでゴミ袋を前の人ににひたすら渡す。←分かる

そして、ヤクザ間では誰がゴミ収集車の前に立つか会議が行われていた。これは毎年ベテランがやる役割になっている。そして、会議後ヤクザの一人が僕の前に来た。

「前田、お前が行け。」←分からない
f:id:octopus_iMyk:20171203200609p:plain
こうして最強の布陣w*9が出来上がった。戦いが始まる前、

ヤクザ「前田、お前あのいつも被っとるニット帽つけとけ。」

僕「つけないと、どうなるんですか?」

ヤクザ「あの位置やと頭が生ごみだらけになる。あと、危ない。」

バイト中、自分はいつもニット帽を被っていた。実はこのニット帽、高校時代の陸上部のキャプテンから貰った大切なニット帽なのである。ニット帽を被らなければ、帽子を汚すことはないが、自分の頭がゴミだらけになる。しかし、被ってしまうと自分の大切なニット帽を汚してしまう。

僕「分かりました。ニット帽つけます(即答)」

戦いの火蓋は切られた
しかし、前田氏、10分も持たずにリタイアする。
サンダーストームならぬダストストームに完全に閉じ込められたからである(生き埋め被害男性)。
そもそも、遠距離からヘルメット*10を投げてきた輩(ガンガンいこうぜ)の所為で、ゴミを集中してゴミ収集車に突っ込むどころじゃなくて、始終後方確認をしていた(いのちだいじに)

リタイア後は他のヤクザ達とひたすらゴミ袋を投げていたが、フランクフルトとか唐揚げを食べる際の串が袋から貫通して大量に生ゴミが溢れてきた。完全にグレイターミナル(ワンピースネタ)と化していて発狂しそうになった。

終戦

全身が生ごみだらけになった。服が完全にダメにされた苛立ちより、この後京阪電車に乗って家に帰る恐怖に震えた。掃除終了後、僕はボスと話した。

ボス「おー、お疲れ。これ渡すから、このお金で服何とかしてや。」

僕「あっ、ありがとうございます!」

なんだ、ちゃんとお金を貰えるのではないか。これで新しい服を何とができる。渡された封筒の中身を確認する。中身は1000円札が2枚入っているだけだった。

少なっ!!!

後日談というか、今回のオチ

実は正月の祭りくじの日、僕はお店の机の下で財布を拾った。ジバニャンの形をした財布だった。僕は待ち続けた。しかし落とした子は現れなかった。僕は財布をずっと所持していた。
屋台のバイトを卒業し、東京に引っ越しをする日がきた。
3月某日、著者は1人で伏見稲荷大社に来た。あの日拾ったジバニャンの財布と一緒に。財布の中身を確認してみると1000円を少し超えるぐらいだった。僕は財布から小銭を全て抜き取り、賽銭箱に笑いながら全て投げつけた。

二度とこんな場所来ねえよ!!!!!!!*11

*1:ベテランのオヤジが作ったたい焼きより美味いのは一生ないだろうと思った。が、伏見稲荷大社でのバイト経験以降たい焼きを一生食べない契りを交わした。

*2:ギャルのたい焼きだが、腹がやけに減るので商品を食べすぎてギャルに怒られた話がある。

*3:これも食べ過ぎて怒られた過去がある。

*4:日本人の著者はつまみ食いを一回もしていない。

*5:つまみ食いをしまくったので何回も怒られた。

*6:バイト先で最年少(当時19歳)だったのでジュースを一日平均して2本ぐらい奢ってもらったりとなんだかんだ可愛がってもらっていたのかもしれない。

*7:実は38度の高熱だった。

*8:どうでもいいけど人畜無害な人になりたい。

*9:ツッコミどころの多い画像だが、上手な棒人間を使ってしまうと、某先生がでてくるのでこんなクオリティーになった。まぁ、どうでもいいんですけど。

*10:なんでヘルメット?と思うが、祭りを機会に色々捨てていく人がいたのはやはり許せん…

*11:そもそも屋台のバイトが危険ということを寡聞にして知らない著者が全て悪いのである。